診療について

鼻アレルギー外来

このような症状は思いあたりませんか。難治性の鼻炎でお困りの方はぜひご相談ください。

  • 内服を飲んでも鼻閉・鼻汁などの鼻炎の症状が改善しない。
  • 内服は効果があるが長期間の内服、鼻用噴霧薬使用をそろそろ中止したいという希望が強い。
  • 鼻炎が増悪すると頭痛がする。

検査~治療の流れ

アレルギー検査

内服加療

舌下免疫療法

外科的手術

生物学的製剤の自己注射

飛沫時期カレンダー

季節性鼻炎であるスギ(1月~4月)・ヒノキ(2月~5月)や、通年性鼻炎があるハウスダスト(ダニ)やカビ、ペットの毛などがあります。
抗アレルギー薬と呼ばれる内服薬(抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬など)や鼻洗浄にて治療を開始します。

舌下免疫療法

アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を毎日体内に少しずつ取り入れ、体を徐々にアレルゲンに慣らして体質を改善させる治療法です。
現時点ではスギ花粉とダニの2種類に対して治療が可能です。

治療について

スギ花粉またはダニアレルギーの反応を血液検査にて確認し(結果は数日後)、陽性の方は舌下免疫療法が開始できます。スギ花粉症には【シダキュア】、ダニアレルギーには【ミティキュア】の投薬となります。
他院にて検査済の場合は診断結果をご持参ください。
お子さまは指先からの簡易採血により、数十分で診断結果が可能です。
費用は1か月あたり3,000円程度です。
初回は医師の見守りのもと服用を行います。
2回目以降の服用はご自宅で毎日服用ください。

※舌下免疫治療は時間がかかる治療であり即効性は期待できません。3~5年の服薬継続が必要となります。

生物学的製剤の自己注射

慢性副鼻腔炎の炎症や症状において中心的な役割を果たしている免疫の働きをおさえます。細かい機序は医学的知識がある程度あっても理解は難しいです。
これまでの全身性ステロイド内服・外科的手術ではうまくコントロールできなかった方でも、炎症がおさえられ、鼻閉、鼻汁、くしゃみの症状が改善したり鼻茸が小さくなるなどの効果の維持が期待できます。
しかし、確かに効果がある良い薬ですが、注意点もあります。頻度は低いものの、注意すべき副作用がありますし、オプジーボなどと同じ分子標的薬のためどうしても薬価が高くなります。年収や年齢により異なりますが保険適応にて自己負担が1〜2万円と非常に高価であり、副鼻腔炎術後などが対象となるため、初期治療より選択されることはほとんどありません。

治療について

初回は医師の指導のもと注射をいたします。2回目の注射は医師の見守りのもと行います。3回目以降の注射は自己にて行います。

※分子標的薬の自己注射は即効性があります。中断後の持続的な効果はあまり期待できません。

【関連リンク】ゾレア デュピクセント

外科的手術

薬を内服しても症状が改善せず、日常生活に大きな支障が出ている重症のアレルギー性鼻炎に対しては、後鼻神経切断術や下鼻甲介形成術などの手術加療という方法もあります。

治療について

薬を内服しても症状が改善せず、日常生活に大きな支障が出ている重症のアレルギー性鼻炎に対しては、手術治療という選択肢もあります。アレルギーで肥厚した粘膜や、鼻汁やくしゃみを起こす神経を選択的に切除・切断することで物理的に症状を抑える手術です。

  1. 各種内服、鼻噴霧ステロイドの効果が認められない重症な鼻閉をもつ。
  2. 保存的治療は効果があるが長期間の内服、鼻用噴霧薬使用をそろそろ中止したいという希望が強い。しかし 中止すると症状がすぐに再燃する。
  3. 客観的にも鼻閉が証明できる(心因性を除外できる)
  4. 鼻閉が1年中存在する。例えばスギ花粉単独で手術を行わない。

手術は他の治療法に比べ効果が持続いたします。→詳しくは「日帰り手術」へ